タンクレストイレとは?タンク付きトイレの違いとは?

    タンクレストイレとは?タンク付きトイレの違いとは?

    近年、タンクレストイレの人気が高いです。なぜ人気が高まっているのでしょうか。この記事では、タンクレストイレの特徴とメリット・デメリット、タンク付きトイレとの違いを解説しています。

    タンクレストイレとタンク付きトイレのどちらを選ぶか悩んでいる方は、参考にしてみてください。

    目次

    タンクレストイレとは?

    タンクレストイレとは、便座洗浄用の水をためておくタンクがないトイレのことです。タンクがない分、見た目がスッキリしておりスタイリッシュです。

    直接水道につながっているので、水道から出てくる水圧によって排水されます。便器と便座がセットになっているため、ウォシュレットなどの機能が付いている商品が多いです。

    タンクレストイレとタンク付きトイレの違い

    従来のタンク付きトイレは、タンクにためた水の重みで勢いをつけて水を流します。1度トイレを流すと、水が貯まらないとうまく水が流れません。

    対してタンクレストイレは、水道と直結して水をながす仕組みになっています。そのため、水圧が低いところでは低水圧に対応した商品を選ぶ必要が出てきます。

    タンクレストイレは節水効果が高く、見た目のデザイン性も高いことからタンク付きよりも多くの商品がでています。各メーカーから高機能モデルも多く出ているので、たくさんの種類から気に入った商品を選べます。

    タンクレストイレのメリット

    タンクレストイレには以下のようなメリットがあります。

    タンクレストイレのメリット
    • 節水効果が高い
    • 水を連続で流せる
    • デザイン性が高い
    • お手入れがしやすい
    • 様々な機能が付いている

    それぞれのメリットについてみていきましょう。

    節水効果が高い

    従来のタンク付きトイレは、1度の洗浄に13リットルもの水が使われています。一方で現在のタンクレストイレでは、1度の洗浄で3.3リットル程度の水が使われており、従来のタンク付きトイレの1/3以下の水量で便器の洗浄ができます。使用する水の量が大幅に減るため、年間約1.2〜1.5万円の水道代の節約が可能です。

    水を連続で流せる

    タンク付きトイレの場合、1度洗浄すると少しの間待たなければ、再び洗浄できません。

    しかしタンクレストイレなら待たなくても連続で水を流せます。忙しい朝で家族が連続でトイレを使用する場面でも、すぐにトイレを流せる点が嬉しいポイントです。

    デザイン性が高い

    タンクレストイレは、従来のタンク付きトイレと比較しても大きさが一回り小さいサイズになっています。また、タンクが付いていないため、小ぶりでスタイリッシュなデザインも多いです。

    例えば、TOTOのタンクレストイレ「ネオレストNX」は滑らかな曲線が特徴で非常に高級感のあるデザインとなっています。価格は高いですが、上質なトイレ空間を作りたい方にはおすすめの商品です。

    お手入れがしやすい

    タンクレストイレは、スムーズに掃除ができる凸凹の少ない形状が特徴です。スタイリッシュでおしゃれなだけでなく、毎日の掃除もしやすいデザインとなっています。

    また、便器の中も汚れにくように各メーカーで工夫が施されています。例えば、パナソニックのアラウーノは市販の中性洗剤を使って洗浄するだけでなく、水面に泡のクッションを作って飛び跳ねによる汚れを抑えています。

    様々なメーカーでお手入れのしやすいタンクレストイレがが出ています。

    様々な機能が付いている

    タンクレストイレには、様々な機能が搭載されています。例えば、汚れによって菌が繁殖するのを防ぐ抗菌作用や、そもそも菌を発生させない除菌機能などが搭載されているタンクレストイレもあります。他にも、トイレの臭いを検知して脱臭を行う機能など、トイレ空間を快適に保つ便利機能が満載です。

    タンクレストイレのデメリット

    メリットの多いタンクレストイレですが、いくつかデメリットも存在します。

    ここでは、以下の4つのデメリットをみていきましょう。

    タンクレストイレのデメリット
    • 停電すると使えない
    • 手洗いがついていないものが多い
    • 費用が高い
    • 詰まりやすい

    それぞれ簡単に解説していきます。

    停電すると使えない

    タンクレストイレは、電気を使って水をながすため、停電すると水を使えません。ただ、各メーカーでは非常時に備えて電池や手動で水を流せる仕組みを設定しています。洗浄機能などの便利機能は使えませんが、停電時に水が流せなくて困るということはあまり心配しなくても良いでしょう。

    手洗いがついていないものが多い

    タンクレストイレには、手洗いが付いていないものが多いです。パナソニックのアラウーノVのように手洗い付きのものも存在しますが、多くのタンクレストイレには手洗いがありません。別途手洗いコーナーを設ける必要はあり、その分の追加費用も発生します。

    費用が高い

    タンクレストイレは、タンク付きトイレよりも金額が高額です。その分、見た目がおしゃれで機能も充実していますが、リフォーム時の予算によっては合わない可能性もあります。

    詰まりやすい

    タンクレスは少ない水圧で水を流せるため節水効果が高いですが、その分詰まりやすいというデメリットがあります。

    そのため、高層マンションや古い家だと水圧がたらずに頻繁にトイレの水が詰まってしまうこともあります。タンクレストイレを導入する際は、住まいの水圧を業者にチェックしてもらうのが良いでしょう。

    まとめ

    タンクレストイレはおしゃれな見た目と節水効果の高さ、便利機能の多さで人気の高いトイレです。ただし、価格が高く、水圧が低いと詰まりやすいなどのデメリットもあります。

    デメリットも考慮した上でタンクレストイレの採用を検討しましょう。

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