ライフスタイルに合わせて間取りを変更するメリットは?

長年住み慣れた家でも、年齢を重ねるとどこか不便を感じてくることがあります。例えば、家族構成が変わったり、子供が独立してご夫婦2人だけになったりすると、部屋が余ったり足りなくなったりすることもあるでしょう。
そんなライフスタイルの変化に合わせてリフォームで間取りを変更するのもおすすめです。
今回は、ライフスタイルに合わせて間取り変更するメリット・デメリット、間取り変更の際の注意点をご紹介します。
ライフスタイルに合わせて間取り変更するメリット
ライフスタイルにあわせて間取りを変更することで、今の間取りで抱えている問題を解決することができます。変更することにより主なメリットを4つご紹介します。
室内空間を有効活用できる
間取り変更を伴うリフォームは、家族構成やライフスタイルに合わせた空間づくりが可能です。例えば、子供が独立して余った2つの子供部屋の壁を取り払って1つの大きな部屋を作ることもできます。1つ広い部屋を作り、普段はご夫婦の趣味や書斎として使ったり、子供が孫を連れてきた時の客間として使うなど、別の用途として使うことが可能です。
また、これまでは別れたリビングとダイニングを一体化して気持ちの良い開放的な空間を作ったり、反対にLDKに壁を建てて、足腰が悪くなった老後のための寝室を作ったりといったこともできるでしょう。
日当たり・風通しを改善できる
間取りの変更では、部屋の配置や窓の位置を変えることもできます。最大限に光や風を取り込めるように大きな窓を設置したり、大掛かりな工事なら2階の部屋を無くしてLDKに吹き抜けを作ったりすることも可能です。さらに天窓や高窓を取り入れれば、室内に気持ちの良い風と光が入ってきます。
動線がスムーズになる
間取りを調整することで、無駄なスペースが減り、日常生活での動線もスムーズになります。家事や移動が効率よくなり、日常の負担を減らすことにもつながります。
住宅の価値が上がる
間取りの変更を伴うリフォームをすることで、住宅の機能や価値を高めることができます。将来的に売ったり、貸したりする時に自分の希望の金額で交渉がしやすくなるでしょう。
ライフスタイルに合わせて間取り変更するデメリット
反対に、ライフスタイルに合わせて間取りを変更する場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか。考えられる3つのデメリットをご紹介します。
費用がかかる
まず、間取りの変更には費用がかかります。間取りの変更には建物の構造や配線の変更などさまざまな工事が必要です。壁を取り払うだけでなく、新たに壁を設置して、建具を取り付け、フローリングを張り替えたりする場合、職人の手間も増えるので費用も高くなります。工事中を仮住まいで生活する場合、その分の家賃負担も増えるでしょう。
さらにキッチンやトイレなどの必要な設備を追加・交換したら、さらに追加費用が必要です。
内容によっては工事に時間がかかる
間取りの変更は、まず既存の壁や床を解体して新たな壁や床の設置をし、配線を移設するなどの工程が必要です。そのため比較的工事の時間がかかります。
各工程は順番に進めていく必要があるため、1つの工事が遅れると全体の工期にも影響がでます。スムーズに工事を進めるためにも予定に余裕を持たせることが大切です。
希望通りにならない場合もある
リフォームでは、どうしても既存の建物の構造や設備によって制約が出てしまいます。構造上どうしても取れない壁があったり、配管が邪魔をして希望の位置に設備を設置できなかったりといったこともあるでしょう。
また、建築基準や法規制を守らなければなりません。そのため、希望の間取りがあっても、基準や法規制に触れる場合は理想通りにできないケースもあるのです。
ライフスタイルに合わせて間取りを変更する時の注意点
ライフスタイルに合わせて間取りを変更することは、これからの生活をより豊かにしてくれるリフォームです。そんなリフォームを成功させるためにも、これから解説する3つの注意点を頭に入れておくようにしましょう。
間取り変更の目的を明確にする
まずは、なぜ間取りの変更をしたいのか、その目的を明確にしましょう。
「老後のことを考慮してバリアフリーにしたい」
「テレワークできる書斎が欲しい」
上記のように目的を明確にしないと、工事が完了してから不満や公開に繋がりかねません。具体的な目標を設定することが大切です。
どんな変更をしたいか家族で話し合う
家族全員が快適に過ごせる空間を作るためにも、家族全員で話し合うことが大切です。家族それぞれが求める条件や使いたいスペースがあるなら、事前に把握しましょう、全員が満足できる理想的な住まいを実現するためにも、家族会議を開いて納得いくまで話し合う機会があると良いですね。
予算に余裕を持たせる
リフォームでどのくらいの費用をかけるのか、資金計画を立てることがとても重要です。間取り変更のリフォーム費用は、どのような変更をするかによって異なります。
例えば、間仕切り壁の設置・撤去などであれば〇〇万円〜〇〇万円ですが、設備も含めて住まい全体の窓を変更するスケルトンリフォームだと2,000万円以上かかることもあります。また、スケルトンリフォームをする場合、実際に壁を剥がした時に建物の不具合が見つかれば、補修工事をしなければなりません。そうなると工事中に追加費用が発生します。このような予期しない出費にも対応できるように、できるだけ予算に余裕を持たせておくと安心です。
まとめ
ライフスタイルに合わせて間取りを変更することで、これからの生活をより快適にしてくれます。ただ、費用がかかったり、希望通りの間取りにならなかったりといったデメリットもあるため、リフォーム業者としっかりと話し合うことが大切です。
「間取り変更を伴うリフォームを検討している」という方は、ぜひ当社へご相談ください。