エコカラットの効果とは?デメリットはあるの?
家の内装アイテムとして、エコカラットは人気が高いです。なぜ人気なのでしょうか。ここでは、エコカラットの効果やメリット、デメリットについてご紹介します。
エコカラットを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
エコカラットって何?
エコカラットとは住宅設備メーカー「LIXIL」が開発したインテリアに使う多孔質セラミック素材でできた内装建材です。多孔質層となった特殊な性質により、湿気を吸収・放出したり、ニオイを吸着したりする効果があります。
これまでエコカラットは、お手入れがしにくいというデメリットがありました。しかし、さらに開発を重ねて誕生した「エコカラットプラス」という商品は、水や汚れを内部への染み込みにくくなっているため、表面を綺麗に拭き取るでだけでお手入れが可能になっており、より扱いやすい製品となっています。
そのため、住宅だけでなくオフィスなど様々な場所で使われています。機能面だけでなくデザイン性にも優れているため、空間をより洗練した雰囲気に演出することも可能です。
エコカラットの効果・メリット
エコカラットには次のような効果・メリットが期待できます。
- 調湿効果がある
- 脱臭効果がある
- 有害物質を吸着・低減する
- お手入れが容易
- デザイン性が高い
それぞれの効果・メリットについて見ていきましょう。
調湿効果がある
エコカラットは、空気中の湿気が多ければ吸収し、乾燥しているときは湿気を放出する調湿効果があります。エコカラットの調湿効果は非常に高く、珪藻土の約6倍、調湿クロスの約25倍以上の効果が期待できます。
いつでもちょうど良い湿度に調整してくれるので、洗面所やランドリールームのように湿気が発生しやすい場所に設置するとより効果を実感できるでしょう。
脱臭効果がある
エコカラットは、家の中に発生したニオイを吸着・脱臭する効果があります。例えば、生ゴミやタバコのニオイ、玄関の靴のニオイやペット臭など、ニオイの原因となる成分を吸着し、珪藻土や壁紙よりも短時間で脱臭。家で焼肉をした後のニオイ残りもすぐに解消してくれるので、いつでもすっきり新鮮な空気にしてくれます。
有害物質を吸着・低減する
シックハウス症候群になる原因のひとつであるホルムアルデヒドなど空気中に漂う有害物質を吸着・低減する効果もあります。
ホルムアルデヒドは、高濃度になるとめまい・倦怠感などを引き起こします。特に小さいお子様は影響を受けやすいです。エコカラットがあれば家族の健康被害を守ることにもつながります。
お手入れが容易
これまでのエコカラットは水拭きのお手入れができませんでしたが、グレードアップした「エコカラットプラス」であれば、表面に付着した汚れも水拭きで拭き取ることができるようになりました。
例えばコーヒーの染みやタバコの家になどの頑固な汚れも、家庭用洗剤で綺麗に落とすことができます。メラミンフォームであれば、部分的な汚れやひどい汚れも綺麗にできるのが嬉しいポイント。洗面所やトイレなどの水回りでも使いやすくなりました。
デザイン性が高い
エコカラットは、国際的なデザイン賞の「レッド・ドット賞」で最優秀デザイン賞である「ベスト・オブ・ザ・ベスト賞」を受賞しており、デザイン性の高さを評価されています。
デザインの種類も非常に豊富で、モダンなデザインから和風デザイン、ラグジュアリーなデザインまで幅広いです。お部屋に合ったデザインを選びやすいのも、人気が高い理由の1つでしょう。
エコカラットのデメリット
エコカラットはメリットの多い製品ですが、いくつかデメリットも紹介します。
ここでは、以下のデメリットについて見ていきましょう。
- 費用が発生する
- 容易に剥がせない
- 衝撃で傷つく可能性がある
それぞれのデメリットについて解説します。
費用が発生する
エコカラットは壁紙よりも費用が高いです。また、本体価格だけでなくエコカラットを設置する際に使用する接着剤や、下地処理などの施工費もかかってきます。また、ある程度の面積がなければエコカラットの効果が十分に得られません。エコカラットの効果を発揮するには、床面積の1/4以上の壁面積への施工が推奨されます。
例えば12畳のリビングであれば4㎡以上の壁にエコカラットを貼らなければなりません。
4㎡分の費用がかかることから、予算オーバーしてしまう可能性もあります。業者に見積もりを出してもらい、施工するかどうかを検討しましょう。
予算を抑えるなら、床面積の狭いトイレや洗面所に貼ることも検討すると良いでしょう。
容易に剥がせない
エコカラットは1度施工すると簡単には剥がせません。エコカラットは粘着剤を使って施工するため、下地も同時に剥がれてしまいます。
エコカラットは半永久的に効果が持続するので、1度施工したらそのまま使い続けるのがおすすめです。ただ、将来的にリフォームなどを検討する場合も備えて、最適な場所にエコカラットを施工しましょう。
衝撃で傷つく可能性がある
エコカラットは焼き物なので、家具や金具と接触すると欠けたり割れたりする可能性があります。少しの傷なら補修材で目立たなくすることもできますが、できるだけ家具を移動させない場所に施工するようにしましょう。
また、フックやビスなどを金槌で打ち込むことはやめてください。穴を開ける際は電動ドライバーを使うようにしましょう。ただし、一度開けた穴は元に戻らないため、できるだけ傷つけないことを推奨します。
まとめ
エコカラットには、調湿効果や脱臭効果など様々な効果が期待できる優れものです。室内空間をより快適にするなら、ぜひエコカラットを採用しましょう。
費用がかかるなどのデメリットがありますが、エコカラットそのものは半永久的にその効果を実感できるので、費用対効果も十分に期待できます。
デメリットを理解した上で、エコカラットを活用した洗練された空間作りをしましょう。