結露防止にリフォームは有効なのか？具体的な対策を解説!!

2025年2月26日2025年3月3日

冬になると窓にたくさんの結露が発生することはありませんか？何度拭き取っても発生する結露にうんざりしている方もいるでしょう。実は結露は、目に見える部分だけでなく目に見えない建物内部にも発生しています。建物内部に結露が発生すると、柱や土台を腐食させる原因となります。これは、建物そのものの寿命にも関わってくるため、実は非常に深刻な状況です。

そんな結露はリフォームで解決できるのはご存じですか？今回は、結露防止に有効なリフォームについて詳しく解説していきます。

結露の原因と放置することのリスク

まずは結露の原因と放置することによるリスクを知っておきましょう。

結露の原因

結露は室内の空気中に含まれる水蒸気が、急激に冷やされることで結露が発生します。そのため、湿度の高い浴室やキッチン、窓際のように温度差が激しく湿度が高い場所には結露が発生しやすくなります。

また、外の冷たい空気と常に接している壁の内側に暖かい空気が入り込むと結露が生じることがあります。これを「内部結露」と呼びますが、内部結露は冬の時期だけでなく真夏の暑い時期にも発生します。なぜなら、壁の内部に入り込んだ外からの暑い空気は、室内の冷たい空気に冷やされることで結露が生じるためです。

放置するリスク

結露が発生しているにもかかわらず放置すると、湿気が充満し、窓枠やカーテン・壁紙や壁の内部にカビが発生します。カビは喘息やアレルギーの原因にもなるため、住む人の健康被害にもつながります。また、壁の内部の柱などが腐食すれば、木材がもろくなって家の寿命を縮めてしまいます。壁の内側にある断熱材がカビてしまうと断熱効果も低下し、室内環境にも影響を及ぼすでしょう。

結露防止に効果的なリフォーム

今、まさに結露で悩んでいる方は、思い切ってリフォームを行って解決するのもおすすめです。ここでは、結露防止に効果的な4つのリフォームをご紹介します。

断熱性能の高いガラス・窓に交換する

2000年ごろまでの家は多くの場合、単板ガラスが使用されていました。既存の窓が単板なら、ペアガラスやトリプルガラスに交換しましょう。ペアガラス・トリプルガラスは2枚・3枚のガラスの間に空気層があるので1枚ガラスよりも熱が伝わりにくくなります。これにより結露が発生しづらくなる効果が期待できます。断熱性能も上がるので、室内の冷暖房効率も向上するでしょう。光熱費の節約ができ、より快適な住環境を手に入れられます。

また、結露を抑制するなら、ガラスだけでなくサッシを断熱性の高いものに交換するのも重要です。日本で使われているサッシの多くはアルミですが、断熱性の高い樹脂サッシに交換することで、より結露が発生しにくくなります。

内窓を設置する

今ある窓を利用し、室内側に内窓を設置することで断熱性能が高まります。この方法は壁や窓を壊したり交換したりする必要がないため、先ほどのガラスや窓の交換よりも短時間の工事で施工が可能です。費用も比較的手頃なのでお手軽にリフォームしたい方はこの方法を用いると良いでしょう。

壁・天井に断熱材を充填する

根本的に結露を解決したい方は、壁や天井の断熱性能を高めるリフォームを行いましょう。壁・天井の断熱リフォームには、それぞれ以下のような方法があります。

【壁の断熱リフォーム】

断熱工法	方法
充填断熱	家の内側から断熱材や断熱パネルを施工する。
外張り断熱	家の外側から断熱材を施工する。
塗装	断熱性能の高い塗料を外壁に塗装する。

壁の断熱リフォームには、家の内側から断熱材を施工する方法と、家の外側から断熱材で覆う方法があります。また、外壁塗装で断熱性能の高い塗料を使って断熱性能を高めることも可能です。

【天井の断熱リフォーム】

天井裏から断熱材を施工する

天井の断熱リフォームは、天井裏に入って施工ができる場合と、天井を剥がして施工しなければならない場合があります。どちらの方法で施工するかによって費用も大きく変わってきます。

天井を取り外す工事をする場合、天井を取り払って断熱材を施工し、再び天井を張る作業が必要なので上記の金額からさらに20万円以上高額になる可能性が高いです。

また、内部結露が発生している場合、柱などの躯体の修繕も必要になるケースもあるでしょう。そうなると修繕費が高くなります。

断熱リフォームをする際は、建物内部の防湿や換気対策も考慮して施工してくれるリフォーム会社に相談するのがおすすめです。

室内窓で風通しを良くする

この方法は、マンションで断熱対策をする場合に効果的です。マンションだと、室内の風通しを良くするだけで結露防止ができます。室内に間仕切りがある場合は、間仕切りを取り払ったり、室内窓をつけたりしましょう。室内に湿気が溜まりにくくなるので、結露防止として効果的です。また、クローゼットや押入れの中に、漆喰などの調湿効果がある仕上げ材を使って結露を防ぐのも良いでしょう。