アイランドキッチンでの後悔 | 失敗しないためのポイント
アイランドキッチンは、そのスタイリッシュで開放感のある見た目が人気のキッチンのデザインです。左右どちらからもキッチンに入れる回遊動線になっているので、作業効率を高められるなどのメリットもあります。
しかし、中には「アイランドキッチンを採用して後悔した」という方もいます。なぜ、後悔するのでしょうか。
ここでは、アイランドキッチンの失敗例と、アイランドキッチンで失敗しないためのポイントについて解説していきます。
アイランドキッチンの失敗例
アイランドキッチンの失敗例として、以下のようなものがあります。
- LDKが狭くなった
- 油はね・臭いが気になる
- 生活感が丸見えになる
- 価格が高かった
- 収納が少ない
- 子供が入ってきて危険
それぞれの失敗例について見ていきましょう。
LDKが狭くなった
アイランドキッチンは、壁のないキッチンなのでリビング・ダイニングとの一体感を楽しめます。開放感のあるキッチンですが、キッチンの周りは通路をつくるために空間を確保しなければなりません。そのため、通常のキッチンよりもスペースを多くとる必要があり、リビング・ダイニングのスペースを圧迫することになります。
キッチンそのものの存在感も強いため、LDKが狭くなってしまって窮屈に感じるという方もいます。家全体に広さの余裕がないと家具もうまく配置できません。
油はね・臭いが気になる
アイランドキッチンには壁がないため、リビング・ダイニングにまで油はねや臭いが広がってしまいます。フローリングや家具が汚れてしまい、掃除が大変になったと後悔している方もいます。お気に入りの家具にも臭いがついてしまったことで、アイランドキッチンは失敗したと思っている方も多いです。
生活感が丸見えになる
壁のないアイランドキッチンは、リビング・ダイニングからシンクの中も見えてしまうため生活感が丸見えになってしまいます。整理整頓の苦手な方だと、いつでも綺麗な状態を保つのにストレスを感じてしまうかもしれません。
急な来客時に洗い物を隠したりすることもできないため、「せっかくのおしゃれなキッチンも台無し」と、後悔している方もいます。
価格が高かった
壁付けのキッチンであれば、約50〜70万円で設置が可能です。しかし、アイランドキッチンになると100万円以上かかることも多いです。自分で検討して購入を決めたものの、「失敗した」と感じる部分が多いと、「せっかくお金をかけたのに」と後悔してしまう方もいます。
収納が少ない
アイランドキッチンは、吊り戸棚などを設置できないため、収納スペースが限られています。調理器具や食器が多い方だと、収納が足りずにキッチンにものが溢れかえってしまってしまいます。どのくらいの収納量が必要になるのかを、リフォーム前に考慮した上でキッチンの選択が必要でしょう。
子供が入ってきて危険
アイランドキッチンは、両脇のどちらからでもキッチンに入れる手軽さがありますが、小さな子供も気軽に入れるため危険と感じている方もいます。ベビーゲートを設置することもできますが、動線が悪くなってしまいます。
アイランドキッチンで失敗しないためには?
アイランドキッチンで「失敗した」と思わないためにも、キッチンリフォームの際には次のことを考慮してキッチンを選びましょう。
- 部屋の広さを考慮して設置を決める
- 油はね・臭い対策を行う
- 収納スペースを確保する
- お手入れしやすい素材・機能を選ぶ
- 予算を明確にして検討する
部屋の広さを考慮して設置を決める
まず、部屋の広さを考慮した上でアイランドキッチンの設置を決めましょう。キッチンの通路を確保してアイランドキッチンを設置した場合、リビング・ダイニングのスペースがどのくらい確保できるのかを確かめてみましょう。リビング・ダイニングが狭いと、その分アイランドキッチンの存在感が増して、圧迫感がでる可能性があります。
間取りをチェックしたり、住宅会社に3Dパースなどを作ってもらうことで、広さを把握できます。
油はね・臭い対策を行う
油はね対策として、コンロ前にガラスのパネルを設置する方法があります。油をガードしながら、アイランドキッチン特有の開放感の確保が可能です。ただ、パネルは定期的にお手入れしないと油汚れがついた状態になります。
臭い対策には高性能の換気扇を設置しましょう。壁紙に防臭機能付きのものを選ぶなど臭いが広がらない対策が必要です。
収納スペースを確保する
収納スペースの確保としてパントリーの設置や収納量の多いカップボードの設置というアイデアがあります。パントリーなら食材や生活用品を隠して収納できるのでLDKをスッキリした状態でキープできます。
お手入れしやすい素材・機能を選ぶ
生活感を隠すためにも、毎日の掃除が必要です。少しでもお手入れしやすい素材を選びましょう。例えば、ワークトップに汚れの落ちやすいホーローやステンレス、セラミックを採用したり、付着した油汚れを研磨して落とせる人工大理石を採用したりするのも良いでしょう。
洗い物を溜め込まないように、使い勝手の良い食洗機を設置するという方法もあります。ご自分がどのようなキッチンならお手入れがしやすいかを考えて最適な素材・機能を選ぶのがおすすめです。
予算を明確にして検討する
アイランドキッチンは高額なものが多いので、採用する際は予算を明確にして検討しましょう。資金計画を立てた上で納得のいくアイランドキッチンを選ぶことで、導入後も後悔せずに使い続けられるはずです。
まとめ
アイランドキッチンは、その見た目のスタイリッシュさや動線の良さで人気がありますが、その美しさをキープするためにも対策を取らなければなりません。
ここで紹介したことも参考に、アイランドキッチンで「失敗した」と思わないように、後悔のない選択をしてください。