DIYのクロス張り替えで失敗するパターン10選
近年、自分でクロスの張り替えを行うDIYリフォームが流行っています。しかし、クロスの張り替えリフォームは意外と難しいです。そのためDIYでクロス張り替えを行い、失敗することもしばしばあります。
そこで、ここでは、DIYのクロス張り替えの失敗する10パターンをご紹介します。
DIYのクロス張り替えの失敗パターン
DIYでクロス張り替えは、費用をやすく抑えて模様替えができる点がメリットです。かかる費用は材料費と道具の購入費用のみなので、手軽に行えます。
しかし、DIYの場合、綺麗にクロスを壁に張るのが非常に難しく、時間もかかります。
失敗すると見栄えが悪くなるだけでなく、自分でやり直すか業者に張り替えてもらわなければなりません。ここではDIYのクロス張り替えの失敗の10パターンをご紹介します。
壁サイズと同じサイズでクロスを注文する
基本的にクロスは余白を大きめに残してから、壁の大きさにカットしていく張り方をします。そのため、壁全体のサイズよりも大きめサイズでクロスを購入しなければなりません。
しかし、そのことを知らないと壁サイズと同じサイズでクロスを注文し、貼っている途中でクロスがたりなくなってしまう可能性があります。
足りない分を注文しなくてはならず、それまで作業を中断しなければなりません。クロスを注文する際は、多めの長さで注文するようにしましょう。
カッターの刃をこまめに変えずに張る
クロスをカットする時はカッターナイフを使いますが、こまめに刃を変えなければすぐにカッターの刃先が丸くなってしまいます。糊付きのカッターだと糊がカッターに付着してしまうため、切れ味がすぐに悪くなってしまいます。
切れ味が悪い状態で使い続けると、クロスをカットできずに破れてしまう恐れがあります。カッターの刃はこまめに変えるようにしましょう。クロスの張り替え最中に替え刃がなくなってしまわないように、予備のカッターの刃を用意しておくのも忘れないようにしてください。
利き手方向に張り始めない
クロスを張り替える際は、利き手方向から始めると作業がしやすいです。右利きの場合は左手でクロスを抑えて右手でカッターを使ってカットすれば、力も入れやすく綺麗に仕上げられます。
糊付きのクロスを長期間放置する
糊付きのクロスは、初心者でも施工しやすいクロスの種類ですが、実は使用期限が存在します。糊付きのクロスの使用期限は大体2週間程度で、これ以降に使用してもい糊が固まってしまいうまく貼れない可能性があります。
糊付き壁紙を購入したら、放置せずに早めに施工するようにしましょう。
貼り合わせ箇所をすぐに処理しない
壁紙の継ぎ目を目立たなくする場合、2枚のクロスを張り合わせて重なった部分をカットして張り合わせる手法を取ります。この時、張り合わせた部分を後でまとめてカットするのはやめましょう。できるだけ粘着力の強い段階で張り合わせをしておかなければ、粘着力が弱くなり、継ぎ目部分からクロスが剥がれてしまう可能性があるからです。
また、継ぎ目をカットする際は、カッターの刃が丸まっていたり、切れ味が悪くなっていたりしないかを確認しましょう。
張った時に柄がズレる
柄もののクロスを張るときは柄を合わせなければなりません。1枚目と2枚目をズレなく合わせるためには失敗しても良いように余分にクロスを用意しておきましょう。
柄を繰り返す幅を「リピート」と呼びますが、リピートを含めた計算でクロスを用意すると、クロスが途中で足りなくなることもありません。
また、継ぎ目部分は重ねて張り合わせることが多いですが、柄ものの場合は壁紙同士を突き合わせることで綺麗なデザインが完成するようになっています。そのため、重ねずに隣に突き合わせて貼らなければ綺麗に仕上がりません。柄がうまく繋がるように張る必要があります。
壁紙に空気が入ってボコボコになる
DIYで使えるクロスの中にはシール状になっており、手軽に貼れるクロスもあります。しかし、色々なところにくっつきやすいため、広い範囲を張るのが難しいです。そのため壁紙に空気が入ってしまいボコボコな仕上がりになってしまうこともあります。
ボコボコになってしまったら、刷毛やスムーサーで空気を逃がそうとしてもなかなか空気が抜けないため、カッターで切れ目を入れて空気を抜くことで綺麗に仕上がります。ただ、シワになってしまったら空気を入れても平らにならず、見栄えの悪い状態になってしまうので注意です。
隙間・ズレが発生する
給湯リモコンやインターホンなどが設置してある壁にクロスを張る場合、事前にリモコン等のサイズにカットして張る方法もあります。しかし、この方法はきちんと測っても隙間やズレが生じやすいため、なかなか綺麗にしあがりません。綺麗に仕上げるためには、クロスを張りながらいらない部分を切り落とすという張り方をするのが望ましいです。
時間が経過するとたるみができる
糊を使わずにタッカーなどでクロスを止めた場合、クロスの重さでだんだんと弛んできます。綺麗に張るならクロスの全面に糊を使うようにしましょう。
また、糊やシールで貼っても、湿気の多い場所だと糊がふやけて波打ったり剥がれやすくなることもあります。湿気の多い場所に張るなら通気性の良い機能性クロスを選んでください。
変色する
クロスの張り替えをする際に、下地が汚れたまま上から貼ると変色が起きやすくなります。タバコのヤニが下地にこびりついている場合、すぐに染み出てしまいます。クロスを貼る前に必ず下地を綺麗に掃除しておいてください。
また、ベニヤ板の上に直接クロスを貼ると、ベニヤ板のアクが染み出てしまいます。アクを防ぐために「シーラー」という下塗り材を先に塗って乾かしておくことで変色を予防できます。
クロス張り替えDIYが難しい場合は業者に依頼しよう
クロスの張り替えはDIYでも手軽にできますが、安易にやると失敗してしまう可能性も高い作業です。DIYでクロス張り替えを行い、失敗してしまうと結局業者にやり直しをお願いしなければならなくなります。
広い範囲に貼りたい場合やDIYに自信がない方は、費用をかけてでも業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
クロスを張り替えることで手軽に部屋の雰囲気をガラッと変えることができます。ただ、クロス張り替えは意外と難しく、DIYに慣れていない方だと失敗する確率も高いです。特に柄のあるクロスだと継ぎ目部分を綺麗に張り合わせるのが難しい場合もあります。
できれば失敗せずに綺麗に仕上げたい方は、業者に依頼するようにしましょう。